アルギニン負荷試験
アルギニンはアミノ酸の一つで子供の成長に欠かせない栄養成分の一つです。
アミノ酸は現在分かっているっだけでも５００種類以上あります。
その中でも人体を作るたんぱく質の構成成分は２０種類だけで、その中で９種類体で作られないものがあります。
それは食事から摂取しなければいけないアミノ酸として「必須アミノ酸」と言います。
体を構成するアミノ酸
アルギニンは子供が成長するために、
たくさん必要な成分であるため、
大人より多く摂取する必要があります。
体の中で作られる成分なのですが、それだけでは充分な量が作れないために、口（食べ物）からも必ず摂取しなければいけない必須アミノ酸に指定されています。
面白いもので、大人は体の中で作られるだけで足りていると言うことで必須アミノ酸ではありません。子どもの時にだけ必須アミノ酸なのです。
さて、このアルギンですが、前述しましたように、成長に欠かせない栄養成分の一つです。
ですので、子供の成長が充分ではなく、成長曲線を下回っている場合などに、
いくつかのうちの試験方法の一つを実施し（代表的なものがアルギニン負荷試験）、
正しく成長するための成分が体の中で出ているかどうかを検査するのに用いられます。
アルギニンを摂取し、成分を見ることで正しく体が機能しているかどうかを調べることができるのです。
そのほか身長のデータを見たり、レントゲンを見たりと複数の試験も行います。
いくつか体の中の成長成分を測る方法がありますが、現在ではアルギニン負荷試験というのが最も危険がの少なく、負担も少ない方法だと言われています。
アルギニンを体の中に入れることでどれだけ成長成分が出るかを見るのです。
ここであまり成長の成分が出ないと、異常があると判断されるのです。
しかし、アルギニン負荷試験は正確な方法ではないとも言われています。
成長成分というのはすぐに出る量が変わってしまいます。
運動をすると多く出ますし、寝ているときにも多く出てしまいます。
１日の中で出る量が上下しているため正確に測ることはとても難しいのです。
ですので、負荷試験の最中は静かに休んでいなければいけません。
トイレに行くことも避けなければいけないほどです。
通常この負荷試験にかかる時間は約２時間程度で、その間に5回、他の検査も必要な場合にはプラス４回の検査が行われます。
そしてその結果しだいで保険診療をすることができるのか出来ないのかが決まってしまい、
出来ない場合には高額な自費診療を行うかどうかを決めることになります。
親にとっては一喜一憂の結果になりますね。
しかし、保険が使える場合であっても、
お金以上に子供自身に負担がかかるようです。
何にせよ、子供の成長は親にとっての一大事ですからね。
