アルギニン シトルリン
アルギニンはアミノ酸の一つであり、人の体の中でタンパク質をつくっています。生きていくために必ず必要な栄養素なのです。
アルギニンは体の中で作られる非必須アミノ酸です。非必須アミノ酸とは体の中で作られるため食品から特に摂取しなくてもよいとされているのですが、アルギニンにおいてはとても珍しいアミノ酸で子供のころはすくすく育つ子供の成長のためには必要十分の量が作られない為、必須アミノ酸となっていて食品などから摂取しなくてはいけない成分です。
しかし、大人だからと言って「アルギニンを特別気にして摂取しなくてもいい」と言う訳ではもありません。
年齢とともにアルギニンは不足していきます。よく年齢を重ねるにつれてダイエットしても数字に表れなくなったというような人にはアルギニン不足かもしれません。
さらに、スポーツをする人にとってはパフォーマンスを上げるうえでもアルギニンはとても大切です。
やはり、大人になってもアルギニンは積極的に摂取することが大切です。
アルギニンはタンパク質を作るだけでなく、
アルギニンを摂取することによって成長や身体の循環をさせたり、
体の中で酵素によってアルギニンがＮＯ（一酸化窒素）に変身したりするのです。
さて、そんなアルギニンと兄弟のような役割をする栄養素があります。それはシトルリンです。
シトルリンはスイカなどのたくさん含まれている成分で、こちらもアミノ酸の一種です。アルギニンととても似たような働きをするアミノ酸なのです。
アルギニンとシトルリンはアンモニアを分解する働きがある「アンモニア回路」の中の重要な成分です。このアンモニア回路ではトルリンがアルギニンに変わるのですが、
その時に一酸化窒素（NO)という成分を作り出します。その一酸化窒素というのは身体に豊かなめぐりを与えてくれるとても大切な働きをして不要な成分を取り除いてくれるのです。
身体を循環しているめぐりは、人が健康に生活していくために基盤となるものなのです。
ちなみにアルギニンはまたシトルリンへと変わり身体の中をぐるぐると変化して一酸化窒素を作り出しているのです。
本当に仲良し兄弟のようですよね。
さらに、アルギニンンと同じように成長にもかかわってくる成分です。
さて、そのシトルリンではありますがスイカをはじめとするウリ科の植物に入っている天然の成分です。
しかし残念ながら一つの食品の中にはそれほど多くのシトルリンは入っていません。
下記シトルリンの含有量を記載すると
品名 シトルリン量 （100gあたり）
スイカ 180mg
メロン 50mg
冬瓜 18mg
きゅうり 9.6mg
にがうり 16mg
ヘチマ 57mg
クコの実 34mg
にんにく 3.9mg
シトルリンは一日８００mg位を目安にとるとよいとされていますので、上のグラフで一番含有が多スイカなら４００g程度を毎日食べると摂取することができる量になります。
