オルニチン アルギニン
オルニチンとアルギニンは私たちの体内にあるアミノ酸の一種です。アルギニンは体の中でアルギナーゼという酵素の働きによってオルニチンに変化します。そこからオルニチンはシトルリンへと変化します。そこでシトルリンはアルギニンへと変化するのです。
体内でアルギニンがオルニチン、シトルリンへと変化を遂げ、再びアルギニンとして作られるとは驚きですよね。
オルニチン・シトルリン・アルギニンによる2つのサイクル
<オルニチンサイクル>
オルニチンサイクルは、別名、尿素回路とも呼ばれています。
食事をとる事で出来るアンモニアという成分は生物にとって有害なものです。魚類などの一部の生物はアンモニアを体の外へそのまま出すことができますが、人やオルニチン回路を持つ動物はアンモニアを体の中で尿素というものに変えるのです。そのアンモニアを尿素にする役割を果たしている回路が"オルニチン回路"なのです。オルニチンはシトルリンに変わり、やがてアルギニンとなり、再びオルニチンに戻る。その回路の中でアンモニアを尿素へと変えるのです。
NO【一酸化窒素】サイクル
シトルリンとアルギニンも兄弟のような関係で実は人間の体内でお互いへと変化しあっています。つまりシトルリンは体内でアルギニンへと変化します。またアルギニンはシトルリンへと変化する事を繰り返すのですが、アルギニンからシトルリンに変化する時にNO【一酸化窒素】が産出されます。この一連のサイクルの事をNO【一酸化窒素】サイクルと呼んでいます。このようにして生み出されたNO【一酸化窒素】は、全身のめぐりをよくする働きがあります。
オルニチンやシトルリンの働きのほとんどはアルギニンの働きの一部であり、体内でオルニチンやシトルリンがアルギニンに変化して、人の体のサポートをするのです。アルギニンがリーダー、オルニチン、シトルリンがサポート役な存在であると言えます。
はアルギニンだけとっていれば良いのではないか?という疑問もでてきます。しかしシトルリンやオルニチンを摂取し、体内で作られたアルギニンはスムーズに全身へといきわたり、よりパワーを発揮することができるのです。
リーダーのアルギニンを支えるオルニチンとシトルリン、共に心強い存在ですね。