腸は第二の脳

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腸は第二の脳

c2015_10_1腸は大切な組織であると言うことが年々明らかになっていま、。腸の状態が人の健康を左右するといっても過言ではありません。驚くべきことに、腸は人の感情をコントロールする「脳」と同様の物質を作り出す働きがあることも分かっています。
食道から肛門まで約9メートルにわたる腸には神経伝達物質が1億個以上あり特に脳内伝達物質である「セロトニン」の95%と「ドーパミン」は脳と同じ量が腸に存在するといわれています。

 

腸で作られる脳内物質

c2015_10_2この「セロトニン」と「ドーパミン」は人が生きていく上で幸せを感じたり感情をコントロールしたりするとても大切な脳内物質で、ともに三大神経伝達物質とも言われています。

 

腸の状態は、健康にも精神状態にも影響を与えています。健康の維持や良好な精神状態を保つには腸内環境を整えることが大切です。

 

ドーパミンの働き

ドーパミは、運動機能としては「手を動かせ!」「脚を動かせ!」といった命令です。これを受けて筋肉が動き適切な運動をすることができます。
また、心の部分では「やる気」「勉強」など意欲や動機づけにも関係していて旅行の計画を立てたり、新しい挑戦にわくわくするのもドーパミンの分泌によるものです。
このようにドーパミンは運動機能と積極性を助ける働きをするとても大事な物質です。
これらの大切な脳内物質は腸内環境を良くすることは、身体だけではなく、精神的な満足度まで変えてしまうとても大切なことなのです。

 

セロトニンの働き

セロトニンは人間の精神面に大きな影響与え、心身の安定や心の安らぎなどにも関与することから、『幸せホルモン』とも呼ばれます。
神経伝達物質であるドーパミン(喜び・快楽)やノルアドレナリン(恐れ・驚き)等の情報をコントロールして精神を安定させる作用がある。セロトニン神経が正常に働かなかったとしたら心と体のバランスが崩れてしまうことになります。
「うつ」はセロトニンが不足し精神をうまくコントロールできなくなることで起こってしまうといわれています。
脳内でセロトニンが不足する原因のひとつとして、現代人の腸内環境の悪化があげられます。日本人の腸内環境にあわない食の欧米化が急激にすすんだため、年々腸内環境が悪化しており、腸内に住む腸内細菌に、住みにくい環境になってしまっているのです。
このセロトニンは食べ物の中に含まれるトリプトファンというタンパク質から構成されます。ところがいくら食事からトリプトファンをたくさんとっても腸内細菌が少なければそれともセロトニンは増えません。腸内の環境整えることが最善の方法なのです。