身長が伸びなくなってきたときによくある質問なのですが

身長は骨が成長することによって伸びますよね。

骨が伸びてそれに伴って筋肉や血管、神経繊維も伸びて身長が伸びます。

骨の内部にも血管やリンパ管があります。骨にも酸素や栄養素が必要で
血管やリンパ管を通る血液が、骨に酸素や栄養素をおくることで成長を続け、硬さと弾力性を保っているのです。

骨の伸びる部分は、骨の両端にある軟骨でこの軟骨と骨の間にある隙間を骨端線といいます。

この部分にカルシウムがたまり硬い骨が生成され、骨が伸びていきます。
たまったカルシウムが除々に硬い骨になっていく過程を「骨化（こっか）」といいます。

成長期には成長ホルモンの作用によって骨化が活発で骨端線も太いのでこの頃に栄養不足にならないようにしておきたいですね

さて、「まだ伸びますか？」の質問ですが

骨と骨の間の隙間「骨端線」があるかどうかです。
この隙間があると、骨が伸びる＝背が伸びる可能性があるのです

「具体的に何歳まで？」とよく聞かれますが、それは個人差があります

伸びるかどうかはなんとも答えられませんが、レントゲンを撮るとわかります。

自費でレントゲンをとるとなると大変高額ですが
万が一、怪我をしたりしてレントゲンをとる機会があればその時に、医師にまだ背が伸びる余地があるのかどうか聞いてみるといいかもしれません。

レントゲンを撮ったときにその骨端線が見えていれば身長はまだ伸びるということです。

とはいえ、レントゲンを撮るとなれば大ごとです。

身長の伸びには個人差がありますので、一概にこの年齢で止まるとは言えませんが、

大体の子どもは男子なら高校2 年生前後、女子では中学3 年生前後で伸びるピークが終わりだんだんと伸びなくなっていきます。

思春期がくるのが遅いと伸びる期間は増えますので思春期を遅らせるためには規則正しい生活が重要です。

身長の伸びのスパート期には年間で7 ～ 9 ㎝伸びていきますが、ピークを過ぎ年間で１㎝しか伸びなくなってきたら、伸びはほぼ終了したことになります。