大事な栄養について
子どもの成長に必要な要素はたくさんあります。中でもバランスの取れた食事をとることはとても大切です。毎日の食事でとる「タンパク質」「炭水化物」「脂肪」「ビタミン」「ミネラル」の五大栄養素を中心に身体は作られています。
五大栄養素
炭水化物
体内で消化・吸収され、エネルギーとして利用されます。摂りすぎてしまうと脂肪として蓄積されてしまい肥満の原因となってしまいます。
たんぱく質
体内で筋肉や血液、臓器など構成する主成分。
脂質
エネルギー源として欠かせない成分です。
摂りすぎてしまうと生活習慣病の引き金となるので要注意!
ビタミン
体の調子を整えて、他の栄養素の働きを助ける成分。不足してしまうと、欠乏症が起こるため、食事で摂る必要があります。
ミネラル
からだの機能を維持、調節するのに欠かせない成分。
カルシウム・銅・鉄・亜鉛など。
五大栄養素ではありませんが体にとって大切な成分
として水と食物繊維があります。
成長のためのピンポイント栄養素
カルシウム&マグネシウム(ミネラル)
カルシウムとマグネシウムは成長のためには欠かせないものです。カルシウムは体の骨組みをしっかりと作る役割をもっています。しかし、カルシウムとマグネシウム自体が背を伸ばすわけではありません。
しかし土台がしっかりしていないと丈夫な体を作られません。
アミノ酸
たんぱく質を摂取するとタンパク質がアミノ酸にかわり、そして体の中へ取り込まれて行きます。
たんぱく質は20種類のアミノ酸からできています。
特にアミノ酸の中で成長に関わりがあるとされるのがアルギニン。アルギニンは成長期の必須アミノ酸で成長ホルモンの分泌を促進するこごで知られています。
寝る前の食べすぎには注意!
寝る前におなかいっぱい食べるのはやめましょう。
最近の子どもたちは学校が終わると塾に習い事にと忙しい毎日を送っています。
そのため、食事も夜遅くになりがちです。夕食後、消化しないまま寝てしまうと睡眠中に消化しなければならないことに。消化中は血糖値が高く、成長ホルモンは血糖値が高いときには分泌量は著しく減少します。
早く寝るからと言って寝る前にたくさんご飯を食べたとしても成長ホルモン分泌には役に立たなくなってしまうので要注意です。
和食の基本一汁三菜はすごいんです!
和食はバランスの摂れた食事として世界的に注目されている食事スタイルです。健康のために和食はとてもオススメ。
和食の基本は「一汁三菜」です。一汁は一種類の汁物という意味で、通常はおみそ汁を指します。三菜は三種類のおかずのことで、主菜1つと副菜2つ。主菜は通常魚類(刺身や焼き魚、煮魚)や肉類に、副菜は大豆系と根菜系で構成されます。ご飯は主食なので数に入れません。毎日の食を考える時に「一汁三菜」を念頭において献立を組み立てる習慣をつけましょう。